境界線はどこ? いと悩ましき音声配信の世界


本サイトのキャッチフレーズは「ポッドキャスターとネットラジオ配信者に Tips と情報を発信!」なんですが、実際のところ「ポッドキャスト」と「ネットラジオ」の間に明確な境界線はありません。たとえば Twitter などでも「ポッドキャストやってまーす」というツイートをたまに見かけるんですが、配信サイトにアクセスしてみたら YouTube だったり、ストリーミング再生のみに対応していてダウンロードができなかったり、ポッドキャスト用のフィードが存在しなかったりで、本来の意味からすると「ポッドキャストではない物」までもが「ポッドキャスト」と呼ばれているケースが増えてますし、逆にポッドキャスト配信に対応している番組を、あえて「ネットラジオ」と呼ぶ人達もいたりします。

今や Spotify などの音楽ストリーミング・サーヴィスですら「Podcast」という名称をカテゴリーに使ってますし、日本だけでなく世界的に見ても、もはや「どう呼ぶべきか」をめぐって重箱の隅をつつく時代ではなくなったのでしょうね。インターネットを使って楽しむ音声コンテンツは、時と場合によって「ポッドキャスト」と呼ばれたり「ネットラジオ」と呼ばれたりする。そういうものなのだ。という柔軟で大雑把な捉え方をしないと、かえって話がややこしくなる。という不思議な時代に突入したのかも知れません。

ただ1つ、明確に線が引ける部分があるとすれば、その音声が「録音されたもの」なのか「生配信」なのか、という点でしょうね。音声コンテンツ界の境界線が、この先どんどん曖昧になって行ったとしても、この2つの配信スタイルがゴチャ混ぜにされる事はないんじゃないでしょうか。